この記事で分かること
小売業で働く人の多くは、
- 将来性が感じられない
- 精神的につらい
- 家族との時間を確保したい
などの理由から転職を検討しはじめます。
しかし、転職活動が思い通りに進まず、難しいと感じる人は多いのではないでしょうか。
実際に小売業から転職するのは難しく、異業種の場合はさらに難易度が上がると言われています。
この記事では、筆者の体験談を元に小売業から転職が難しい理由、オススメの業種と転職活動の進め方について紹介しています。
転職活動中、転職を検討している方は是非参考にしてください。
小売業で11年勤務、元店長。退職して主夫⇒未経験のコンサル業界に転職した経験から役立つ情報を発信しています。
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小売業からの転職が難しい理由
小売業からの転職が難しい理由は3つあります。
- 他社で活用できないスキルが多い
- 実績のアピールが伝わらない
- ビジネスレベルが低いと思われる
この3つは、私も転職活動中に難しさを感じました。
しかし、これは個人の原因ではなく転職市場のイメージが原因です。
3つの理由について解説していきますので、把握し、対策を打てるようにしていきましょう。
別の記事で私の転職体験談も紹介していますので是非参考にしてみてください。
①他社で活用できないスキルが多い
小売業で身に付けたスキルは、面接で評価されづらいと言われています。
売場作成やレジ打ち、商品知識など多くのスキルを身に付けていても、他社で活用できないのが現実です。
「それじゃ、アピールすることがないよ」思うかもしれませんが、パート管理経験(マネジメント)、顧客との折衝経験は十分アピールポイントになります。
従業員の管理、顧客対応はどの企業で必要なスキルです。
特に、面接官は責任者が多いため、マネジメントや顧客対応で苦労したこと、取り組んだ経験のアピールは有効です。
実際、クレーム対応のエピソードは面接でも受けが良かったです。
②実績のアピールが伝わらない
小売業の実績はお店全体の内容がほとんどです。
- 品ぞろえを拡大し、売上が前年より20%上がった
- 季節商品の展開をし、来店客数を増やした
このような実績のアピールは、実態が分からない面接官にはほとんど伝わりません。
店舗の実績は外的要因で増減することが多いため、個人のアピールポイントとしては弱くなってしまうのです。
もし、実績をアピールしたいのであれば、
- 毎日100人のお客様に声を掛け、個人売上げを2倍にした
- 1万人規模の地域イベントに参加し、認知度を上げ集客につなげた
など、取組みに対して得られる効果がイメージできる内容を書きましょう。
ポイントは、小売業未経験者に話した際に「へえー、すごいね!」と言ってもらえるかどうかです。
③ビジネスレベルが低いと思われる
面接官次第ですが、小売業はビジネスレベルが低いと思われやすいです。
BtoBの対応が少ない小売業は、「肉体労働」「誰でもできる仕事」と、ビジネスレベルが低く見られる傾向があります。
しかし、中途採用では最低限のビジネスレベルを求められるため対策は必須です。
ビジネスレベルはクレーム対応で鍛えられていると思いますが、念のため予習をしておくと良いでしょう。
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小売業からの転職 オススメの業種
次に、小売業から転職するのにオススメの業種を3つ紹介します。
オススメの業種
- 営業職
- 職業紹介
- バックオフィス系(人事・総務・経理など)
この3つは、私が転職活動中に比較的内定がとりやすい、適性があると感じた業種です。
一つずつ解説していきますので、業種に迷っている方はヒントにして欲しいと思います。
オススメの業種 ①営業職
コミュニケーション能力が求められる営業職は小売業から転職しやすい業種です。
また、クレーム対応によるストレス耐性も持ち合わせているので適性が非常に高い業種と言えます。
私は転職活動でスマホ決済企業と広告企業の営業の内定をもらいました。
営業には大きく分けて法人営業と個人営業がありますが、オススメは法人営業です。
交渉力は必要ですが、動くお金が大きいため収入にも直結します。
営業に自信がない場合は、ルート営業(固定客への訪問)もありますので、そちらを検討してはいかがでしょうか。
オススメの業種 ②職業紹介
職業紹介にはリクナビ、マイナビなど転職サイトを運営する企業があります。
企業への営業職もありますが、登録者に対して職業の紹介、選考のサポートをするキャリアアドバイザーというポジションが特にオススメです。
小売業経験者はコミュニケーション能力があり、従業員管理やクレーム対応の経験により相手の要望を引き出す能力に長けています。
企業の採用部の選考もオススメです。
そのため、転職のサポートをする相談役に位置するポジションには適性があります。
労働時間や働き方の要件には注意が必要ですが、得意なことを活かして人の役に立ちたい思いがある方にとっては天職かもしれません。
オススメの業種 ③バックオフィス系
人事、総務、経理などのバックオフィスの業種もオススメです。
デスクワークが中心ですが、他部署との連携が必要なのでチームワークが求められます。
小売業の仕事はチームワークが要(かなめ)ですので、実は意外と適性があるのです。
経理業務や給与計算等は程度知識が必要なため、最初は慣れるのに時間がかかりますが、一度覚えてしまえば難しくありません。
私は今経理コンサルをしてますが、半年で実務に慣れました。
労働環境も安定していることが多く、生活環境を変えたい方には特にオススメです。
小売業からの転職 転職活動のコツ
最後に、私の経験を元に転職活動のコツを紹介します。
オススメの業種を紹介しましたが、転職活動の進め方を理解していないと転職の成功には繋がりません。
以下の内容をしっかり押さえて、転職活動に臨んで欲しいと思います。
- 転職理由を明確にする
- 転職活動の軸を決める(何を叶えたいか)
- 自分の強みを理解する
- 企業検索
- エージェント紹介
- 職務経歴書の構成を錬る
- 応募
一般的な転職活動の進め方と大きな違いはないですが、小売業から転職する方は①~③の自己分析が特に重要です。
自己分析ができていないと、「労働時間を減らしたくて転職したのに、残業が多い業界だった」といったミスマッチが起こってしまうこともあります。
特に小売業からの転職は難しいこともあり、不安や落ち込みから転職の軸がブレやすいので注意です。
私も不安から、手当たり次第に応募してしまったことがあります。
「労働環境を変えることが目的」のはずが、いつの間にか「転職をすることが目的」になってしまうこともあるのです。
転職を考え始めたら、まずは①転職の理由を明確にし②転職活動の軸を決め③自分の強みを理解するこの3つの自己分析を実践して欲しいと思います。
自己分析が上手くできない場合は、書籍を読む、家族友人に話す、エージェントに相談するといった方法がオススメです。
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まとめ
小売業の転職の難しさや、オススメの業種を解説しましたが、転職成功のカギは自己分析です。
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」と孫子がいったように、戦いに勝つには自分を知ることが必要です。
しかし、自己分析は意外と難しく、考えがまとまらないこともあります。
そんな時は、書籍を読んだり、誰かに話してみたりすると新しい発見があるので試してみてください。
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