この記事で分かること
土日が休めない、クレーム処理など、デメリットのイメージが強い小売業ですが、本当に悪いことばかりなのでしょうか。
この記事では、新卒で小売業に11年間勤務した元店長の筆者が、デメリットと意外なメリットについて解説します。
小売業に就職を考えている方、デメリットが気になる方は是非参考にしてください。
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小売業に就職はデメリットが多い?
小売業のデメリットはなんとなくイメージがつく人も多いと思います。
土日休みがない、残業が多い、クレーム対応が多い・・・。
これらのイメージは実際に存在し、小売業で働くことが苦痛な人も多くいます。
ですが、意外なメリットもあるので、実体験を元に「7つデメリット・メリット」について解説していきます。
別の記事で、小売業に向いている人の特徴を紹介していますので、小売業への就職を考えている人はこちらも参考にしてみてください↓
小売業に就職 7つのデメリット
まず、よく語られる小売業に就職する7つのデメリットについて紹介します。
- 土日休みがない
- 残業が多い
- クレーム対応が多い
- 転勤が多い
- 肉体的に負担がかかる
- 給料が安い
- スキルが身につかない
これだけ見ると、小売業で働きたくなくなりますね・・・。
この7つは私も実際にデメリットとして感じたこともありますが、友人からも「土日休みがないって大変だよね」と同情されることも多かったです。
それだけ小売業はマイナスイメージが強いのだと思います。
次に、それぞれのデメリットについて実体験を元に解説します。
小売業に就職するデメリット ①土日休みが無い
小売業は、基本的に土日休みが無いです。
世間が休みの土日は来客数が増えるため、売り上げのメインです。そのため、基本的には土日は出社、平日が休みになります。
実体験では、土日休みの友人と疎遠になりがちというのが一番辛かったです。
また、欠員で急遽出勤となる場合もあるので、スケジュールが不規則になりやすいという点もあります。
小売業に就職するデメリット ②残業が多い
小売業の残業の頻度は多いです。
- クレーム対応が長引いて残業
- 土日に向けたセール作業で残業
など、お客様や商品ありきの運営のため日々残業が発生しやすいです。
しかし、長時間の残業時間はそんなに多くありません。
「毎月勤労統計調査 平成28年度分結果確報 第2表 月間実労働時間及び出勤日数」(厚生労働省)CANVAS powerd ByマイナビAGENT
上記のグラフは、職種別の日本の1ヵ月当たりの残業時間を表しています。
小売業の残業時間は11.6時間となっていて、実は少ない方です。
1日約30分の残業になりますね。
- 営業時間により、残業が限定される
- 集団作業が多く、残業が長引きにくい
上記の特徴が小売業にはあるので、残業の頻度は高くても、1回の残業時間はそんなに多くないというのが私の体験からも言えます。
役職がつけば残業も増えますが、少なくとも月10時間、毎日30分程度の残業はあると思っておいたほうが良いでしょう。
小売業に就職するデメリット ③クレーム対応が多い
小売業は、クレーム対応が非常に多い業界です。
お店、会社が大きいほど客数が多いためクレームも増えます。
参考ですが、私が働いていたはお店ではクレームが1日10件ほどはありました。
新入社員の時は一日中クレーム対応していたことも・・・。
クレームは避けては通れないので、乗り越える「覚悟」は必要です。
小売業に就職するデメリット ④転勤が多い
全国展開のチェーンだと転勤は多いです。
参考までに、私の実体験ですが2年に1回は転勤していました。(11年の勤務で転勤回数6回)
そのため、家族、友人、恋人と離れたくない、地元が好きという人には向いてない業界です。
「転勤がない地域社員制度」がある企業もありますが、給料は下がります。
小売業に就職するデメリット ⑤肉体的に負担がかかる
小売業は身体を使う仕事多く、肉体的に負担がかかりやすいです。
特に入社したてのころは品出しや売場作業がメインになります。
ときには、重たい荷物を運び腰を痛める場合も・・・・。しかし、定期的に体を動かせるので健康的とも言えます。
小売業に就職するデメリット ⑥小売業は給料が安い
小売業の給料は一概に安いとは言えませんが、大変な仕事な割に安いと感じる人は多いです。
ただ、業界全体として、業績や、個人ノルマの達成で給料が大きく変わることはないので、上がりにくいともいえます。
マイナビ転職が公表しているデータでは、流通チェーンストアは平均年収518万円、43位となっています。
よりリアルな年収額を知りたい場合は口コミサイトを利用してほうが良いでしょう。
社員口コミサイト OpenWork
また、小売業は20代から役職がつくことが多いので、頑張り次第では同年代の友人よりも年収が高くなることもあります。
小売業に就職するデメリット ⑦スキルが身につかない
小売業では専門的なスキルは身に付きません。
特に店舗勤務だけだと、転職や独立で有利になるようなスキルが得られない現状があります。将来、個人の力で活躍していきたいと人にはデメリットに感じるでしょう。
しかし、マネジメントやコミュニケーションスキルは身に付くので、活かすことができれば自分の武器にもなります。
実際に、私は30歳を過ぎて専門スキルがなくても、未経験のコンサル業界で活躍できています。
小売業に就職 7つのメリット
次に、小売業の7つメリットについて解説します。
意外と語られていないメリットが実はたくさんあるんです。
- 平日が休める
- 社員割引がある
- 転勤が多い
- 部署が豊富
- 異性との出会いが多い
- たくさん歩く
- 対人スキルが強化できる
7つのデメリットと表裏一体になっているものもあるので「デメリット・メリット」は捉え方次第とも言えます。
小売業に就職するメリット ①平日が休める
小売業は土日が休めない分、平日に休めるメリットもあります。
- 病院、銀行に行きやすい
- テーマパークが混まない
- 渋滞に巻き込まれにくい
- 入場料や宿泊料が安い
友人と休みを合わせにくいですが、1人遊びが好きな方にとっては平日休みは最高です。
小売業に就職するメリット ②社員割引がある
小売業では、福利厚生として社員割引があることが多いです。
通常より安い価格で買えるのは社員の特権ですね。
もし自分が好きなブランド、商品を取り扱う企業があれば、社割を狙って就職するのもあり!?
小売業に就職するメリット ③転勤が多い
デメリットでも紹介しましたが、小売業は転勤が多いです。
転勤はいろんな土地で経験を積めるという点でメリットでもあります。
私も11年で5つ都道府県に行き、多くの出会いがありました。
今まで訪れたことがない土地へ行き、新たな人と出会い、繋がりが広がるのは人生経験を豊かにしてくれます。
小売業に就職するメリット ④部署が豊富
小売業は、店舗以外にも商品企画や、広告など部署が豊富です。
特に、大企業は製造や物流も対応している場合があるで、同じ会社でも転職のように異職種でキャリアアップも可能です。
上記は、SPA企業(製造小売業)と言います。
店舗勤務の大変さはありますが、乗り越えれば多くの可能性が開ける業界です。
小売業に就職するメリット ⑤異性との出会いが多い
小売業は異性との出会いが意外と多いです。
例外はありますが、
- 大量採用で同期が多い
- 転勤で出会いが増える
- パート、アルバイトとの関り
上記の理由により、実は「出会い」が多いのです。
詳しくは、別の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください↓
小売業に就職するメリット ⑥たくさん歩く
小売業はとにかく歩きます。
特に新入社員のころは、品出しやレジ、接客対応など多岐に渡って業務を行い、店内を歩き回ることが多いです。
私の経験ですが、1日1~2万歩は必ず歩いていました。
体力的な負担はありますが、慢性的な運動不足の解消ができるメリットにもなります。
小売業に就職するメリット ⑦対人スキルが強化できる
デメリットでもお伝えしたように、小売業はクレーム対応が多く大変ですが、その分対人スキルが強化できます。
当たり前のように毎日クレームが発生するため、他業種とは比べ物にならないくらいクレーム対応経験値が得られます。
それにより、対人スキルや、メンタル面も強化できるので、人間的な強さが身に付くでしょう。
転職後も、小売業で得た対人スキルでほとんどのことは乗り切っています(笑)
小売業に就職するデメリット・意外なメリット まとめ
今回小売業に就職する「7つのデメリット・メリット」を紹介させていただきました。
デメリット、メリットは考え方次第ですが、小売業に就職や転職を考えている人がいれば、チャレンジする価値がある業界だと思います。
3年くらい小売業で頑張れば、どこでも通用する対人スキルは身に付くので、それを活かして転職するのもありだと思います。